フィロソフィー
Philosophy
「出店予測は、オーダーメイドな仕事。」
1985年生まれ。早大在学中からキャリアをスタートさせ、大手外食チェーン、大手カラオケチェーン等の出店予測で企業収益を改善させ<独自の仮説>から導き出す<分りやすい結論>で、経営判断に直結するデータ分析で一躍注目の存在に。現在、大学と連携し建築データを活用した最新解析方法の研究にも従事。 愛知県名古屋市出身。早稲田大学大学院建築学修士修了。
- モットー
- 勝負は変化あり、詳らかにせざるべからず
- 好きな食べ物
- せいろそば
- 好きな小説
- 「三国志」(横山光輝)「ハゲタカシリーズ」(真山仁)
- 趣味
- ゴルフ、子供と休日に遊ぶこと
“正確さ”と“迅速さ”の
2つを兼ね備える
大学院で建築学を学んでいた頃、論文テーマとして店舗投資効果を売上データなどから紐解くことを始めたのがきっかけです。当時はまだまだアナログな世界で、出店予測はかなり属人的なご担当のスキルによって左右されるモノだったと記憶しています。そこからスタートし、約10年間従事してきて現在、痛感することは、求められる“正確さ”と“迅速さ”の2つを兼ね備えることの難しさです。様々な企業の店舗開発の方々とお会いした中で、皆さん異口同音にその2つの必要性を強く訴えていました。
予測式に費用を発生させない、
理由とプライド
1つ目の正確さは、やはり予測式の誤差率をいかに下げるかがテーマです。約10年間この仕事に従事し、自分なりにたくさんの努力もしてきました。細かな積み重ねの中に、知見が詰まっていると自負していますので、きちんとした準備と企業との連携を図れば導き出せるはずと考えています。もちろん、統計学ですから絶対などというものはありえません。ただ、過去の実績にはそれなりの自信とプライドを持っています。<予測式>を作ることが、仕事ではなく、答えとなる<予測値>をお渡しすることが僕の役目だと考えています。そこを明確にメッセージとして伝える為にも、大田氏と相談し予測式の作成自体では費用を発生しない<サービス利用型の商品>にしました。
現場が使いこなせて、初めて価値が生まれる
2つ目の迅速さに関しては、現場のご担当者が使いこなせるかが重要になってきます。従来までのシステムや予測式だけを納品するのでは、仕様自体の習得に時間や知識を要することから使用されず無駄に終わってしまうことも多かったはずです。そこで、今回の「スピードアンサー」では、ご担当者は、家賃、住所、建物面積などの決まった数値を入力するだけという誰もが使いこなせる簡易作業形式にしています。現場が使いこなせて、初めて価値が生まれ、それが迅速さに繋がると考えています。
データを貯める技術を使って進化させる
出店予測の難しさは、地理情報含め日々データが変化していく点にあります。開発が進む地域などでは、せっかく作った予測式が1年で使えなくなってしまうケースもあります。そうした、データ変化に対応し予測式をバージョンアップさせていくことは、長年の大きな課題でした。今回はその問題点を根本的に解決しています。プロパティデータバンクグループで長年培われた高度なクラウド技術を活用することで、データを貯めながら、どんどんAI学習をさせていくことができます。この<成長型クラウドサービス>のおかげで、定期的な予測式のメンテナンスにかかる時間が一気に省力化できるのは大きなメリットです。
隠れた因子の発見が、
勝敗を分けるオーダーメイドな仕事
ただ、どこまでAIが進歩してもそれだけでは、出店予測は成功しません。地理情報などの数値以外に大きな因子が含まれていることがあります。その因子は、まだ数値化できていない開発現場担当者の経験や勘に隠れています。それだけに、企業側のご担当者とチームを組み、その知見をひも解く為のヒアリングに時間をかけることが重要になります。そうした意味で出店予測は、一社一社に合った手作業の必要なオーダーメイドな仕事だと考えています。
